京都国際ホテル

京都の宿はどこがいいのだろうと毎回思ってしまう。河原町辺りの中心地にはホテルは少ないし、広めのホテルは中心地から離れてしまう、といったジレンマのある地区の一つ。
このホテルは微妙な位置にある。二条城の東脇。地下鉄東西線「二条城前」の地上口のそばにある。ホームからは遠い。改札を出て地下通路を延々と歩く。北京の地下鉄と似ていなくはない。ホテルのセールストーキングには駅すぐそばと書かれていたが、これは地上口からかき直した方が宜しい。大きい荷物を持った旅行者にはここが大事。
国際興業発祥の地区らしく創業者の銅像がある。こじんまりとしたいいホテルだ。古都を守る高さの規制があった時代の建物だが、となりの全日空ホテルは違うのだろうか。こちらはやや高い。何も隣り合わせなくても良さそうなものと思うが。
江戸城が宮城、皇居と改名されたが、京都は御所のままだ。その御所を守るという名目であるのが二条城。実態はその逆で天皇家を人質にしたための監視機能。日本の政治のダブルスタンダードは古くからある。さまざまな政治家が天皇家を利用してきた。いまもそう。
いずれにしても、古都にいるといる場所、泊まる場所によって感慨がかわる。歴史のレイヤーの上にることがしみじみと分かる。
夕食は中心地まで歩いてみて探した。寺町まで徒歩25分くらいだろうか。地下鉄で乗り換えをして二駅。つまり一駅ずつ乗る、これが不便。したがって帰りはタクシーになってしまう。
早朝近所を歩く。見知らぬ地区の、観光地ではない地区の商店街。そんな中にも朝からやっている喫茶店があるものだ。店主と建物そろって老朽化した喫茶店。古都ならではの店。錦通りにはない風情のある商店街だった。

京都国際ホテル
http://www.kyoto-kokusai.com