新甲子温泉 「みやま荘」

源泉湯宿を守る会というのがある。秘湯の会よりも硬派な気がする。なぜなら源泉を持つ宿屋のみだから当然厳選されていると思われるから。

福島の白河に良質のそばを供する店がある。もちろん手打ちなのだが、つまみ系も充実しておりやはり行くのは夜にしたい。運転手を決めて御酒を味わい最後は冷やかけでしめる。前もって見つけておいた宿泊先の源泉湯宿へ。白河からクルマで30分くらいだろうか。真っ暗な山道を走る。山の中腹の感じが出てくる頃、両側が開け、宿に着く。この宿は二か所の宿を経営しているようで、今回の宿は奥にある方だった。遅めの到着は告げてあったが、受付には誰もおらず呼び出して出てくるまで待たされた。
畳敷きの部屋に案内される。トイレと風呂が着いている。広々としており、夏だったのだが涼しい。
早速浴場に。いい湯質である。湯量も豊富で露天も広く野趣に富む。宿のまわりには自然が広がり露天というより野天と言った方があてはまる。
アパート状の建物で、ホスピタリティも野趣に富む。
朝食ではじめて同宿者をみる。地元の家族連れが多いようだ。前日の夕飯のにおいが残っている食堂で、純和風の朝食を食す。
朝になってまわりの景色がわかった。まさに高原の中の一軒宿だ。建物も洋風でもあり和風でもある。
秋になれば茸が採れるのだろう。真冬に来てみたい。

新甲子温泉 「みやま荘」
http://miyamaso.jp/index.html